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タイ不動産の仲介手数料 完全ガイド|相場と交渉

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基礎知識

タイ不動産の仲介手数料 完全ガイド|相場と交渉

タイの不動産仲介手数料は誰が払う?売買は売主負担で3%が基本、賃貸は家賃1か月分が相場。買主・売主それぞれの負担、VATの扱い、交渉のポイント、日系と現地エージェントの違いまで日本人向けに解説します。

タイ不動産の仲介手数料 完全ガイド|相場と交渉

Photo by Simon PALLARD on Unsplash

タイ 不動産 仲介手数料について結論から言うと、売買では「売主が負担し、相場は売却価格の3%」というのが基本の慣習で、買主(購入者)は仲介手数料を払わないケースが多数派です。日本では買主・売主の双方が手数料を払うのが一般的なので、ここはタイならではの大きな違いです。この記事では、買主・売主それぞれの負担、賃貸の場合の相場、VATの扱い、そして手数料を抑える交渉のポイントまで、日本人の購入検討者向けに整理します。

数字のイメージをつかむために具体例を挙げると、AsiaPropの掲載物件データではスクンビットの1BRコンドの平均価格は約704万バーツです。この物件を売却する場合、3%の仲介手数料は約21万バーツ(約95万円前後)になります。決して小さな金額ではないため、「誰がいくら払うのか」を契約前にはっきりさせておくことが大切です。

仲介手数料は誰が払うのか

タイの不動産売買では、仲介手数料は原則として「売主」が負担します。物件を売りたいオーナーがエージェントに販売を依頼し、買主が見つかって成約したときに、売主が成功報酬として手数料を支払う、という流れが一般的です。そのため、買主側は仲介手数料を負担せずに購入できることが多くなっています。

特に新築(プリセール含む)のデベロッパー物件では、デベロッパーがエージェントに販売手数料を支払う仕組みになっているため、買主が手数料を払うことはまずありません。エージェントを通しても、直接デベロッパーから買っても、買主が支払う物件価格は基本的に同じです。

一方で、買主が特定のエージェントに「希望条件で物件を探してほしい」と専任で依頼するようなケースでは、買主側が手数料を負担する取り決めをすることもあります。いずれにせよ、手数料の出どころは物件や契約によって変わるため、最初に確認しておくのが安心です。

売買・賃貸それぞれの相場

売買の仲介手数料の相場は、売却価格の3%が目安です。これはタイの不動産業界で広く使われている水準で、高級物件でも基本は同じ割合が適用されることが多いです。ただし、これはあくまで慣習であり、法律で固定されているわけではありません。物件の価格帯やエージェントとの関係によって、2%程度に下がることもあれば、専任契約で5%近くになることもあります。

賃貸の場合は、仲介手数料は「家賃1か月分」が相場です。こちらも貸主(オーナー)が負担するのが一般的で、借主が手数料を払うケースは多くありません。1年契約なら家賃1か月分、長期契約ならそれ以上になることもあります。

ここで見落としやすいのがVAT(付加価値税7%)の扱いです。エージェントが会社として正式に登録している場合、手数料にVATが上乗せされることがあります。3%の手数料に7%のVATが乗ると、実質的な負担は3.21%になります。見積もりが「VAT込みか別か」を確認しておくと、後から金額が増えて驚くことを防げます。

手数料に含まれるサービス

仲介手数料には、単に物件を紹介するだけでなく、契約や手続きのサポートが含まれているのが一般的です。具体的には、物件の内見手配、価格や条件の交渉代行、売買契約書の作成サポート、土地局での名義移転(登記)への同行などです。外国人にとっては言語や手続きの壁があるため、こうしたサポートの価値は小さくありません。

ただし、エージェントによって対応範囲は異なります。登記の代行や弁護士の手配まで含むのか、紹介だけで実務は別料金なのかは、事前に確認しておきましょう。「手数料に何が含まれるか」を成約前に書面で整理しておくと、後々のトラブルを避けられます。

なお、購入時には仲介手数料とは別に、移転登記料(物件価格の2%)や弁護士費用(3〜5万バーツ程度)などの諸費用もかかります。手数料だけでなく、購入全体でいくらかかるかをトータルで把握しておくことが大切です。

交渉のポイントと注意点

仲介手数料は慣習的な相場であって、交渉の余地がある場合もあります。たとえば高額物件で手数料の絶対額が大きくなる場合や、複数の取引をまとめて任せる場合などは、売主側がエージェントと手数料率を交渉できることがあります。買主の立場でも、値引き交渉の中でエージェントに動いてもらうことで、結果的に有利な条件を引き出せることがあります。

注意したいのは、手数料の安さだけでエージェントを選ばないことです。タイの不動産取引は、外国人にとって書類や送金(FET)など独特の手続きが多く、信頼できるエージェントのサポートがあるかどうかで安心感が大きく変わります。手数料を値切りすぎてサービスの質が下がっては本末転倒です。

また、エージェントによっては売主・買主の両方から手数料を取ろうとするケースもゼロではありません。誰がどの手数料を負担するのかを、契約前にはっきり書面で確認しておくことが、トラブル防止の基本です。

日系エージェントと現地エージェント

日本人がタイで不動産を探す場合、日系エージェントと現地(タイ系・外資系)エージェントのどちらを使うかも判断ポイントです。日系エージェントは日本語でやり取りでき、契約や送金の流れも日本人目線で説明してくれるため、初めての海外不動産でも安心感があります。一方で、扱う物件数が現地系より限られることもあります。

現地エージェントは物件数が豊富で、ローカルならではの情報を持っていることが強みですが、英語やタイ語でのやり取りが基本になります。手数料の相場自体はどちらも大きく変わらないため、「言語の安心感を取るか」「物件の選択肢の広さを取るか」で選ぶとよいでしょう。エージェント選びの詳しいポイントは関連記事でも解説しています。

タイ不動産 仲介手数料のポイント

  • タイの売買仲介手数料は売主負担が基本で、相場は売却価格の3%。買主は払わないケースが多数派です。
  • AsiaProp掲載の1BR平均約704万バーツなら、3%の手数料は約21万バーツ。賃貸は家賃1か月分が相場です。
  • 手数料にVAT7%が上乗せされることがあるため、見積もりが「込みか別か」を確認しましょう。
  • 手数料は慣習であり交渉の余地もありますが、安さだけで選ばず、手続きサポートの質も重視するのが安全です。
  • 日系か現地かは「言語の安心感」と「物件数」のどちらを優先するかで選ぶとよいでしょう。

仲介手数料の仕組みを押さえておくと、購入や売却にかかる総コストの見通しが立てやすくなります。エージェントの選び方や購入時の諸費用については、関連記事も合わせてご覧ください。

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