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タイ永住権の取得条件と申請手順 完全ガイド

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タイ永住権の取得条件と申請手順 完全ガイド

タイ永住権(PR)の取得条件・申請手順・費用を日本人向けに解説。同一ビザ3年継続・月収8万バーツ・国籍別年間枠などの要件と実際の難易度、永住権なしで長期滞在する現実的な代替案まで正直に整理します。

AsiaProp編集部·
タイ永住権の取得条件と申請手順 完全ガイド

Photo by Ragnar Vorel on Unsplash

タイ永住権(Permanent Residency/PR)の取得を検討する日本人は増えていますが、結論から言うと、タイの永住権は「条件を満たせば誰でも取れる」ものではなく、年間の発給枠が国籍ごとに最大100人に制限された狭き門です。本記事では、タイ永住権の取得条件・申請手順・費用・実際の難易度を、タイ入国管理局の公表情報に基づいて正直に解説します。

タイ永住権の基本|取得するとできること

タイ永住権の基本|取得するとできること

Photo by Jakob Owens on Unsplash

タイ永住権を取得すると、ビザの更新手続きなしでタイに無期限に滞在できます。具体的なメリットとしては、毎年のビザ延長と90日レポートが不要になること、タブィアンバーン(住居登録証)に世帯主として登録できること、就労許可の取得が容易になること、将来のタイ国籍申請への足がかりになることが挙げられます。

一方で誤解されやすい点も先に書いておきます。永住権を取得しても、土地の所有が認められるわけではありません。コンドミニアムの購入については、外国人枠(49%ルール)の扱いが基本的に変わらない点に注意が必要です。「永住権=不動産購入の制限解除」ではないことは、検討の前提として押さえておいてください。

タイ永住権の取得条件|3年ルールと収入要件

タイ永住権の取得条件|3年ルールと収入要件

Photo by Hiep Nguyen on Unsplash

申請の主な条件は次のとおりです。まず、同一カテゴリーのノンイミグラントビザで3年以上連続してタイに滞在していることが大前提です。途中でビザの種類が変わったり、延長が途切れたりするとカウントがリセットされる場合があります。観光ビザやタイランドエリートビザでの滞在年数は原則カウントされません。

就労カテゴリーで申請する場合、月収8万バーツ(約32万円)以上、タイ人配偶者がいる場合は月収3万バーツ(約12万円)以上が目安とされ、直近の納税記録の提出が求められます。タイ歳入局への納税実績が審査の中核であり、「タイで働き、タイで納税してきた実績」を書類で証明できるかが合否を分けます。加えて、面接ではタイ語での簡単な受け答えが求められるのが一般的で、日本人にとってはこの言語要件が実務上の大きなハードルになっています。

申請手順と費用|申請から取得まで1〜2年

申請手順と費用|申請から取得まで1〜2年

Photo by Noppon Meenuch on Unsplash

申請窓口はバンコクの入国管理局(チェーンワッタナー)で、受付は例年12月前後の限られた期間のみです。申請手数料は7,600バーツ(約3万円)、許可された場合の発給手数料は19万1,400バーツ(約76万円)、タイ人の配偶者・子がいる場合は9万5,700バーツ(約38万円)です。

手順としては、必要書類(パスポート・ビザ履歴・納税証明・雇用証明・健康診断書・無犯罪証明等)の準備、申請書提出、タイ語面接、内務省の審査・承認という流れで、申請から結果が出るまで1〜2年かかるのが実情です。なお、永住権の取得後も「再入国許可(Re-entry Permit)」を取らずに出国すると永住権が失効する点には注意が必要です。日本との行き来が多い人は、出国のたびに再入国許可(シングル1,000バーツ=約4,000円、マルチプル3,800バーツ=約1万5,200円)を取得する運用が必須になります。審査期間中は申請者用の滞在延長が認められるため、結果待ちの間も合法的に滞在できます。書類はタイ語訳や認証が必要なものが多く、行政書士・弁護士事務所に依頼すると別途10万〜30万バーツ(約40万〜120万円)程度の費用がかかるケースが一般的です。

実際の難易度|正直なところ取れる人は限られる

実際の難易度|正直なところ取れる人は限られる

Photo by Waranont (Joe) on Unsplash

正直に書くと、タイ永住権は日本人にとっても簡単ではありません。年間枠が国籍別に最大100人であることに加え、3年以上の就労・納税実績とタイ語面接という要件を同時に満たせる人は、実際にはタイで長く働く駐在員・現地採用者・経営者にほぼ限られます。リタイアメントビザ(O-A等)での滞在年数はカウントされないため、「定年後にタイに住んで永住権へ」というルートは事実上成立しない点も誤解が多いところです。

参考までに、年間100人という国籍別の枠は、日本人に関しては毎年使い切られるとは限りません。問題は枠ではなく、3年連続の就労ビザ+納税実績+タイ語面接という要件そのものにあります。逆に言えば、タイ現地法人で3年以上働いて納税している人にとっては、書類を丁寧に準備すれば十分に現実的な選択肢です。配偶者や子どもは個別に申請が必要で、家族分の発給手数料もそれぞれかかる点は予算に織り込んでおきましょう。

そのため、長期滞在が目的であれば、永住権にこだわらずLTRビザ(10年)やタイランドエリートビザを組み合わせる方が現実的なケースが多いです。ビザごとの違いはタイのビザの種類解説で詳しく比較しています。移住全体の判断材料はタイ移住のメリット・デメリットも参考にしてください。

永住権がなくても住まいは確保できる

永住権がなくても住まいは確保できる

Photo by Simon PALLARD on Unsplash

読者が次に抱きやすい「永住権がないと住宅で不利なのか」という疑問に答えます。答えはノーで、賃貸契約にもコンドミニアム購入(外国人枠内)にも永住権は不要です。AsiaPropの掲載物件を見ると、日本人に人気のスクンビット沿線では1ベッドルームの賃貸が月2万5,000〜5万バーツ(約10万〜20万円)、購入なら500万〜1,500万バーツ(約2,000万〜6,000万円)が中心帯で、ビザの種類を問わず契約できます。

つまり「住まいの確保」と「永住権」は切り離して考えるのが正解です。まずは現実的なビザで滞在を始め、タイでの就労・納税実績を積んだ段階で永住権を検討する、という順序をおすすめします。

なお、要件・手数料・受付時期は年により変更されます。申請前に必ずタイ入国管理局の最新発表をご確認ください。円換算は1バーツ=約4円の目安です。

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