バンコクでフルファニッシュ(家具家電付き)の賃貸物件を探す人に、まず結論からお伝えします。バンコクのコンドミニアム賃貸はフルファニッシュが標準で、日本のような「家具を揃える初期費用」はほぼ不要です。ただし「フルファニッシュ」の中身は物件ごとに大きく異なり、内見での確認不足が入居後のトラブルの最大の原因になります。本記事では、メリットと見落としがちなチェックポイントを具体的に解説します。
バンコクのフルファニッシュ物件とは|何が付いてくるのか
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バンコクの賃貸市場では、ベッド・ソファ・ダイニングテーブル・テレビ・冷蔵庫・電子レンジ・エアコン・作り付けクローゼットまで付いた状態が「フルファニッシュ」として貸し出されます。日本で一人暮らしを始めると家具家電だけで20万〜40万円かかるのに対し、バンコクではスーツケース1つで生活を始められるのが最大のメリットです。
AsiaPropの掲載物件を見ると、スクンビット沿線のフルファニッシュ1ベッドルームは月2万5,000〜5万バーツ(約10万〜20万円)が中心帯で、ほぼすべての物件が家具家電込みのこの価格です。駐在・移住の初期コストを大きく抑えられる一方、「何がどの状態で付いているか」は契約書とインベントリーリスト(備品一覧)で確認する必要があります。口頭の「全部付いてますよ」を信用して契約するのは禁物です。
見落としがちなチェックポイント①|エアコンの台数と年式
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内見で最も見落とされやすいのがエアコンです。バンコクは年間を通じて冷房が必須の気候で、電気代の7割前後をエアコンが占める家庭も珍しくありません。確認すべきは、各部屋に1台ずつ設置されているか(リビングのみの物件もあります)、製造年式が新しいか(古い機種は電気代が月1,000〜2,000バーツ=約4,000〜8,000円変わることがあります)、リモコンが全台そろって動作するか、の3点です。
内見時には必ず全台の電源を入れ、冷えるまでの時間と異音を確認してください。あわせて「エアコンのクリーニング費用をどちらが負担するか」も契約前に確認しておくと安心です。タイでは年1〜2回のクリーニング(1台500〜800バーツ=約2,000〜3,200円)が推奨されており、貸主負担とする契約も多いため、交渉の余地があります。
見落としがちなチェックポイント②|洗濯機の有無と水回り
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意外なことに、バンコクのフルファニッシュ物件には洗濯機が含まれていないケースがかなりあります。コンドミニアムの共用ランドリーや街中のコインランドリー文化があるためですが、日本人の感覚では「毎回外で洗濯」は負担に感じる人が多いはずです。内見時に洗濯機の有無を必ず確認し、なければ「洗濯機を設置してもらえるか」を交渉してください。月数千バーツの家賃帯では、貸主が新品を入れてくれるケースも珍しくありません。
水回りでは、シャワーの水圧と温水器の容量、トイレの流れ、キッチンの排水臭も要チェックです。特に築年数が経った物件では排水トラップの不具合による臭いが起きやすく、入居後の改善交渉は難航しがちです。内見の数分で水を流して確認するだけでリスクを大きく減らせます。
あわせて通信環境も確認しておきましょう。インターネットは入居者が個別契約するのが一般的で、光回線が月500〜700バーツ(約2,000〜2,800円)程度です。建物によって引き込める回線業者が限られるため、リモートワーク前提の人は対応業者を内見時に管理事務所へ確認しておくと入居後に慌てずに済みます。
見落としがちなチェックポイント③|家具の状態と入居前の記録
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フルファニッシュの落とし穴は退去時にもあります。タイの賃貸では家賃2ヶ月分のデポジット(保証金)を預けるのが一般的で、退去時に家具や設備の損傷を理由に差し引かれるトラブルが後を絶ちません。既存の傷・汚れ・不具合を「自分がつけたもの」とされないために、入居日に部屋全体・家具・家電・壁・床の写真と動画を日付付きで撮影し、エージェント経由で貸主に共有しておくことが最も有効な自衛策です。
電気代の仕組みも入居前に確認しておきたいポイントです。コンドミニアムでは電力公社(MEA)の料金(1ユニット=約4.5バーツ前後)がそのまま請求されるのが普通ですが、アパートタイプの物件では1ユニット7〜8バーツ(約28〜32円)に上乗せされているケースがあります。同じ「家具付き月2万バーツ」でも、電気代の単価次第で月の支出が2,000〜3,000バーツ(約8,000〜1万2,000円)変わることがあるため、契約書の単価欄は必ず確認してください。
ベッドのマットレスのへたり、ソファのシミ、クローゼットの蝶番なども入居前に確認し、交換や修理を入居条件として交渉しましょう。デポジット返還の交渉ポイントを含む契約全般の注意点は外国人がバンコク賃貸を借りる際の注意点で詳しく解説しています。
家具なし物件・サービスアパートとの使い分け
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読者が次に抱きやすい「フルファニッシュ以外の選択肢はないのか」という疑問にも答えておきます。長期居住で家具にこだわりたい人向けにアンファニッシュ(家具なし)物件も存在しますが、市場に占める割合は小さく、家賃の割引幅も月数千バーツ程度にとどまるのが実情です。一方、1〜3ヶ月の短期滞在なら、清掃・リネン交換付きのサービスアパートメント(月3万5,000バーツ=約14万円前後〜)という選択肢もあります。
1年以上住むならフルファニッシュのコンドミニアム、3ヶ月未満ならサービスアパート、という使い分けが基本です。物件探し全体の流れはバンコク賃貸ガイドも参考にしてください。円換算は1バーツ=約4円の目安で、為替により変動します。
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